パラコート中毒の5例

  • 長谷部 理佐
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 坂本 壮
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 中村 聡志
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 藤森 大輔
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 吉田 隆平
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 糟谷 美有紀
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 伊藤 史生
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター
  • 高橋 功
    総合病院国保旭中央病院 救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • 5 cases of paraquat poisoning

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説明

<p>除草剤の一種であるパラコートは, 致死率が高い製剤であることから本邦では1999年に生産が中止された。しかしパラコートを5%に希釈した低濃度製剤であるパラコート・ジクワット製剤 (以下, PGL) は現在も販売されており, PGL飲用による死亡例は現在も散見される。2015~2021年に当院で経験したパラコート中毒の5例を検討した。1例は誤飲が原因で, 4例は自殺企図で飲用された。1例はパラコートで, 4例はPGLであった。患者背景としては精神疾患が多いとされているが, 当院の症例も精神疾患やうつ状態の背景疾患があった。また, 農村地域・農家での報告が多く, 当院も農村地域に位置することから, パラコート・PGLが容易に入手できたと考えられる。中毒発生防止のためには行政的対応以外に保管者への啓発が重要と考える。</p>

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