CT angiographyにより外傷性脾動静脈瘻を描出し得た1例

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  • A Case of Traumatic Splenic Arteriovenous Fistula Detected on CT Angiography

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抄録

<p>鈍的脾損傷の治療方針を決定するうえで,血管損傷の有無は重要な因子であり,multidetector-row computed tomography(以下MDCT)が診断に有用とされる。今回,鈍的損傷に伴う外傷性脾動静脈瘻を,CT angiogaphyにより描出し得た症例を経験したので報告する。症例は78歳男性。転倒して左側胸部を打撲し,脾損傷を指摘され当センターに転院された。MDCT所見では腹腔内出血および脾損傷(脾損傷分類2008(日本外傷学会)Ⅱ型)を認め,CT angiographyを含めた再構成画像では仮性動脈瘤および外傷性動静脈瘻の存在が疑われた。血管造影で仮性動脈瘤および外傷性脾動静脈瘻が確認され,選択的動脈塞栓術を行った。自験例ではMDCTによるCT angiographyが外傷性脾動静脈瘻の診断に有用であった。</p>

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