エビデンスベーストの英語の読み書き

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • ― 小学校外国語科を支える 10 回パッケージ文字指導 -

抄録

<p>本研究の目的は,日本の児童が自立して英語を読むことができるようになる効果的な指導方法を以 下の 4 点から提案し,クラスルームでの実践を通した指導法の効果についてエビデンスを得た上で, 小学校外国語科での指導の実用化への具体的示唆をまとめることである。4 点とは,1)英語の音と文 字の綴りに関する理論をまとめる,2)日本語を母語とする児童が, 初めての絵本を読む(デコーディ ング)までの 10 段階の指導手順を開発する(英語の読み書き 15 分×10 回パッケージ:10P),3)イギ リスの読みの指導が始まる時期の児童(4~5 歳)および日本の小学校 4 年生(10 歳)と中学校 1 年生 (13 歳)で 10P を実践し効果検証を行い,「英語の読み」と「音声形式と意味の繋がり(form-meaning connections: FMCs)」の関係を探る,4)ICT 教材を開発することである。Joshi(2019)の CMR(読み の成分モデル:認知・心理・環境)に拠って,音声と文字の綴りの関係への気づきを引き出し,10P の指導を行った結果,イギリスの子どもにおいても,日本の 10 歳・13 歳においても高い指導効果が 見られた。このような段階的指導があれば, 日本の児童も英語の音の操作を体験し, 音と綴りの関係の 基礎になる認知も可能であると考えられる。また, 推測困難な音と綴りや音のかたまりの分化には, 明示的な指導の効果がより顕著であると考えられる。さらに, 音の分化や合成の認知が出来ることと, 英語の音声形式とその意味の繋がり(FMCs)には相関関係があることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577133276457088
  • DOI
    10.20597/jesjournal.22.01_184
  • ISSN
    24241768
    13489275
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ