小学校における英語学習開始時に 児童が有する英語の文字の知識

書誌事項

タイトル別名
  • ― 私立小学校 1 年生を対象とした実態調査 ―

この論文をさがす

説明

<p>本研究の目的は,小学校における英語学習開始時に,児童が英語の文字の形態・名称・音の知識をどの程度有しているかを明らかにすることである。私立小学校1 年生の児童を対象に,(1) 正しい文字の形態を選択するタスク,(2) A からZ までの文字の名称を言うタスク,(3) 文字の名称が発音されるのを聞いて対応する文字を選択するタスク,(4) 提示された文字の名称を発音するタスク,(5) 提示された文字で始まる単語を選択するタスクを実施した。調査の結果,大文字の形態についてはかなりの知識を有している一方で,小文字の形態は大文字より習得度が低く,個人差があることが明らかになった。名称の知識については,アルファベットの順序で前に位置する文字は正答率が高く,後ろに位置する文字は正答率が低い傾向が見られた。また,アルファベットの歌の学習経験が習得度に関係している可能性が示された。名称と形態の一致については,大文字の方が習得度が高く,小文字は習得がほぼ進んでいない児童もいることが明らかになった。また,アルファベット上の順位,名称の音声的特徴,文字の形態的特徴が正答率に影響する可能性が示された。文字の表す音については,文字と音の対応関係を部分的に習得していることが明らかになった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577133276467584
  • DOI
    10.20597/jesjournal.22.01_150
  • ISSN
    24241768
    13489275
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ