日南層群分布域の道路斜面の動態観測と地下水位推定による地すべり挙動の検討

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イモ洗いのニホンザルが生息する宮崎県串間市の幸島から,南へ2.0kmほど国道448号を南下した箇所で,令和2年7月豪雨により路側構造物や道路に変状をきたす道路災害が発生した。当該箇所は,平成22年(2010年)から現在に至るまで,数回にわたり被災・復旧を繰り返している箇所であり国道448号の道路管理上の要ともいえる場所である。令和2年7月豪雨においては,擁壁の増し打ちアンカーの抜け出し,擁壁の傾倒・沈下,道路のクラック等の変状が確認され,全面通行止めによる通行規制が数か月間に渡り実施された。人的被害の発生は免れたものの,地域経済や観光業,緊急輸送道路としての機能に少なからず影響を与え,地域住民の生活に大きな制限を強いたことは言うまでもない。本事例報告においては,過去に発生した被災状況及び令和2年7月豪雨で発生した被災状況を紹介しながら,地盤工学的観点から,同じ箇所で繰り返し発生する道路災害防止に関しての1つの考えを述べるものである。

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  • CRID
    1390577133287387008
  • DOI
    10.11512/jgsdr.1.1_121
  • ISSN
    27580490
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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