看護師の月経随伴症状が労働生産性およびQOLに及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of perimenstrual symptoms on labor productivity and quality of life among nurses
この論文をさがす
抄録
<p>【目的】看護師における月経随伴症状が労働生産性およびQOLに及ぼす影響について検討する.【方法】2018年11月~2019年3月,A市の6つの医療機関の看護師1,050名を対象に無記名自記式質問票を配付し,郵送法により回収した.調査内容は,属性,月経痛,月経随伴症状,月経周辺期の労働生産性およびQOL等であった.【結果】質問票の回収数は505部(回収率48.1%),有効回答数は484部(有効回答率46.1%)であった.本対象者において,月経周期が不規則な者は135名(28.2%),月経痛に伴う鎮痛剤服用者は338名(70.4%)であった.月経周辺期には469名(98.9%)が何らかの症状を有し,労働パフォーマンスおよびQOLが低下する者はそれぞれ433名(90.2%),453名(94.8%)であった.労働パフォーマンスおよびQOLが普段の半分以下に低下する者はそれぞれ142名(29.6%),209名(43.7%)であり,月経随伴症状が重症になるほどこれらは有意に低下した(ともにp<0.001).【結論】月経随伴症状は,看護師の仕事における労働生産性と日常生活におけるQOLを低下させていた.安全管理の面から,月経周辺期は労働生産性が低下することを職場全体に周知することが必要だと考える.</p>
収録刊行物
-
- 女性心身医学
-
女性心身医学 27 (3), 305-312, 2023
一般社団法人 日本女性心身医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390577154752746624
-
- ISSN
- 21897980
- 13452894
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可