MRIで下位脳神経に造影効果を認めた特発性軟口蓋麻痺の1例

DOI
  • 谷口 秀和
    四国こどもとおとなの医療センター 脳神経外科
  • 佐原 和真
    四国こどもとおとなの医療センター 脳神経外科
  • 萩野 寛隆
    四国こどもとおとなの医療センター 脳神経外科
  • 大北 真哉
    四国こどもとおとなの医療センター 脳神経外科
  • 夫 敬憲
    土佐希望の家 医療福祉センター

書誌事項

タイトル別名
  • A case of idiopathic soft palate paralysis with MRI contrast enhancement on the lower cranial nerves

この論文をさがす

抄録

<p>12歳男児.開鼻声と嚥下困難のため近医受診し,右軟口蓋麻痺を指摘された.頭部MRIにて頭蓋内腫瘍が疑われ,発症14日目に当科受診した.発症8日目から症状は軽快し,当科受診時には開鼻声,嚥下困難は消失していた.頭部MRIではFLAIRで右延髄腹側に腫瘤様の等信号を認めたが,矢状断では認めずアーチファクトと判断した.造影MRIで右IX,X脳神経の造影効果を伴う腫大を認めた.先行感染はなく急速に神経症状の改善を認めたため,特発性軟口蓋麻痺と診断した.</p>

収録刊行物

  • 小児の脳神経

    小児の脳神経 48 (1), 77-81, 2023

    一般社団法人 日本小児神経外科学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ