<研究論文>雲南チベット諸語における羊拉[gYagrwa]方言の方言所属

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  • <Articles>The dialectal affiliation of Tibetic varieties in gYagrwa within Yunnan Tibetan
  • The dialectal affiliation of Tibetic varieties in gYagrwa within Yunnan Tibetan

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本稿は、中国雲南省の北西端に位置する羊拉郷で話されるチベット系言語(カムチベット語gYagrwa方言)の方言所属について議論する。gYagrwa方言のチベット言語学上の方言所属に関する詳細な調査と議論は、これまで十分に行われていなかった。その中で、共通する音対応に注目して、sDerong-nJol方言群の独立下位方言群を形成すると考えられてきた。本稿では、まずgYagrwa方言の2変種(rDolateng方言とNyungzhing方言)の音体系を示し、次いで共通の改新の基準を重視し、3つの音特徴についてgYagrwa方言が周辺のどの方言群と共通の改新をもつか検証する。その結果、gYagrwa方言は従来の考えと異なり、南路方言群の一種と考えることがより妥当であると結論する。この論述により、雲南省で話されるカムチベット語は、Sems-kyi-nyila方言群、sDerong-nJol方言群、Chaphreng方言群に加えて、南路方言群も存在することとなる。

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