泌尿生殖器系および消化管末端部の複合 奇形を有する新生児剖検例

書誌事項

タイトル別名
  • An Autopsy Case of Anomalies among the Urinary,Genital and Intestinal Tracts.
  • ヒニョウ セイショクキケイ オヨビ ショウカカン マッタンブ ノ フクゴウ キケイ オ ユウスル シンセイジ ボウケンレイ

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抄録

生後1時間で死亡した新生児で、重篤な複合奇形を有する症例の剖検結果を報告した。奇形の概要は1)陰門,膣,尿道,肛門の閉鎖。2)左腎組織の欠如,右腎,尿管の発育不全と手拳大の排泄腔の残存。3)重層扁平上皮,移行上皮による排泄腔内面の被覆。4)排泄腔と双角状の子宮原基,卵管の連絡。卵巣は形成あり。5)消化管末端,左右尿管,右の子宮原基と排泄腔との内腔を伴わない連絡。左子宮原基とは内腔をもって連絡。6)右側頭骨の一部欠損。7)両側股関節の形成不全 8)胸腺の左右分離。等であるが,これらの奇形は胎生初期の3~4週頃から箇3月頃までの間に,泌尿生殖器系を中心として形成された奇形であると思われ,これについて二,三の文献的考察を加えた。

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