沿岸域管理主体問題と漁業者の役割 ― 神奈川県平塚市を事例に ―

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タイトル別名
  • Studies on the Role of Fishermen in Coastal Zone Management in Japan―A Case Study of Hiratsuka City, Kanagawa Prefecture―

抄録

<p>要旨:統合的な沿岸域管理の必要性が認識され,海域の一元管理体制が動き出す中,沿岸域の管理のあり方や日常的な管理主体のあり方を模索する重要性が高まってきている。本論では,漁業の衰退,レジャー利用の増大という都市近郊沿岸が直面する社会経済条件の下で,沿岸域管理の利用調整的側面において漁業者が果たしうる役割について,神奈川県平塚市を事例に考察した。平塚の漁業者の特性を分析することにより,多様な利用者をつなぐコミュニケーション能力,共通の目的・価値を構築する能力,貢献意欲の3つが沿岸域管理主体の適性要件として抽出できた。また,沿岸域管理の利用調整的側面で漁業者が沿岸域の日常的管理主体として機能するためには,沿岸域利用に対する社会的要請を反映した管理主体としての新たな正当性の確保,漁業者集団を維持する努力が必要であることが導かれた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577277031281408
  • DOI
    10.57296/jaczs.20.4_39
  • ISSN
    24369837
    13496123
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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