広領域を対象とした氾濫シミュレーションの精度向上を目的とする簡易なDSM 補間方法の提案

  • 川嶋 良純
    学生会員 茨城大学大学院 理工学研究科都市システム工学専攻
  • 桑原 祐史
    正会員 茨城大学 都市システム工学科
  • 横木 裕宗
    正会員 茨城大学 都市システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Simple DSM correction method for the purpose of improving the accuracy of wide area flood simulation

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説明

<p>要旨:IPCC 第5 次評価報告書によると,降水量は地域によって差が激しくなり,特に中緯度の陸域の多くと湿潤な熱帯域において,今世紀末までに極端な降水がより強く,より頻繁となる可能性が高いと予測されている1)。豪雨や台風などの極端な降水の頻度が増加すると洪水の頻度も増加する。このような背景のもと,増加が予想される洪水被害を推定・軽減するために氾濫想定区域の推定が求められている。しかし,全球レベルでの広域を対象とした氾濫想定区域の推定に必要な良質なDEM が整備されていない地域が存在する。そのような地域ではSRTM やGDEM などの地球観測データを用いて整備されたDEM データが使用されている。しかし,レーダやステレオ観測技術により作成されたSRTM およびGDEM には欠落値が存在する場合もあり,そのようなデータを用いて氾濫シミュレーションを行うと解析結果が不安定になる。そこで本研究では,全球処理に対する適用を想定し,SRTM とGDEM を組み合わせた簡便な補間方法を提案した。そして,ベトナム国ダナン市を対象とした氾濫解析を行い,データの効用と課題を整理した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577277031361280
  • DOI
    10.57296/jaczs.28.3_63
  • ISSN
    24369837
    13496123
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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