児童相談所が対応する虐待問題を持つ家族の特徴に関する研究―2003年・2008年の子ども虐待実態調査の2次分析を通して―
-
- 加藤 洋子
- 洗足こども短期大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Features of Family with Child Abuse Problems: A Secondary Analysis of the 2003 & 2008 Child Guidance Center Survey
説明
<p>2004年の髙橋他による『児童虐待防止に効果的な地域セーフティネットのあり方に関する研究』(平成15年度厚生労働科学研究)(2003年調査)と2008年の全国児童相談所長会『全国児童相談所における虐待の実態調査』の2次分析より,虐待を抱える家族について4つの類型(クラスタ分析)を導き出した.類型は家族形態の特徴が明らかに出ていたため,両親型・母子型・父子型・内縁型とした.類型とその他の項目とでクロス集計を行い家族の特徴を確認した.さらに要因分析としてロジスティック回帰分析を行った結果,「性的虐待」「子どもの年齢(低さ):乳児・幼児」「子どもの虐待認知:ひどいことをされたと思っている」「虐待者の心身の状況」「劣悪な住環境」「子どもの無感動や無反応」「知的発達の遅れ」「反社会的問題行動」という変数が児童相談所による子どもの一時保護に影響を与えていることがわかった.2つの実態調査分析から家族特徴の重要項目への早急な対応の必要性が明らかになった.</p>
収録刊行物
-
- 子ども家庭福祉学
-
子ども家庭福祉学 16 (0), 1-15, 2016-11-25
日本子ども家庭福祉学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390577287341399680
-
- ISSN
- 27582280
- 1347183X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可