変形性股関節症における徒手療法の効果

DOI
  • 家入 章
    我汝会 えにわ病院 リハビリテーション科
  • 対馬 栄輝
    弘前大学大学院 保健学研究科
  • 加藤 浩
    山形県立保健医療大学大学院 保健医療学研究科
  • 葉 清規
    医療法人社団おると会 浜脇整形外科リハビリセンター リハビリテーション科
  • 久保 佑介
    我汝会 えにわ病院 リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of manual therapy in osteoarthritis of the hip: systematic review
  • ―システマティックレビュー―

抄録

<p>〔目的〕変形性股関節症(股OA)に対する徒手療法の効果について再調査することである。〔デザイン〕PRISMA声明を参考に作成したシステマティックレビュー。〔方法〕検索は,2022年3月31日まで実施し,MEDLINE/PubMed,Cochrane Library,Physiotherapy Evidence Database(PEDro)を使用した。対象は,40歳以上の股OA患者とした。〔結果〕4,630編の論文が特定され,適格基準を満たした13編の論文が選択された。本邦からの報告は無かった。12編はPEDroスケールで8点以上と高い研究の質を示した。徒手療法は,一般的治療や徒手療法を含まない治療と比べると股OAの痛み,身体機能,QOLの改善,質調整生存率(QALYs)の増加に有効であるとの報告が多かったが,効果を疑問視する報告も3編みられた。〔結論〕股OAに対する徒手療法の効果は他の治療と比べて明らかに効果があるとはいえない。本邦からの報告は皆無であるため独自の調査も望まれる。</p>

収録刊行物

  • 徒手理学療法

    徒手理学療法 23 (1), 67-74, 2023

    日本徒手理学療法学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577298347738880
  • DOI
    10.32166/jmpt.23.1_67
  • ISSN
    24344087
    13469223
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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