健常高齢者のQOLに影響を及ぼす要因の検討

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  • Investigation of factors affecting the quality of life of healthy elderly people

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健常高齢者の身体・心理・生活状況等明らかにし、QOLに影響を与える要因の検討を目的に、65歳以上の地域在住高齢者を対象に質問紙調査を実施した。郵送法による回収率は90.5%であり、欠損のない124名を分析対象とした。性別は男性44名、女性80名、平均年齢は70.80±5.32歳であった。疾患は高血圧、症状は腰痛が最も多かったが、IADLが高い高齢者であった。パス解析の結果、健常高齢者のQOLに直接影響を与えていたのは、うつ及び葛藤であった。葛藤は転倒、転倒はIADL、うつはIADLと自己効力感、生活状況、自己効力感は友人交流と転倒の影響を受けていた。これからうつ、葛藤、自己効力感、転倒、IADL、友人交流がQOLに影響を及ぼす重要な要因であることが明らかになった。健常高齢者がQOLを保持しつつ健康寿命を延伸するためには、うつや葛藤が高くならないよう自己効力感を高める関わりと共に、転倒防止及び対人交流が重要であることが示唆された。

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