若年女性の食習慣,ストレス,痩せ願望が味覚感受性に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of dietary habits, stress, and drive for thinness on taste sensitivity in young Japanese women

抄録

若年女性(n=163, 18~23歳,平均年齢19.9歳)を対象に,5基本味認知濃度と食習慣,痩せ願望およびストレスとの関連を検討した。全口腔法による味覚試験および質問紙調査を用いて評価した。結果,食事を楽しんでいる者ほどうま味感受性が有意に高かった。また,食事を味わって食べている者ほど苦味感受性が有意に高かった。食事を楽しむことは食事を味わうことにつながり,食事を味わうことで消化吸収や代謝調節が適切に行われうま味や苦味の感受性が維持されていると考えられた。さらに,ストレス・痩せ願望と味覚認知濃度では,ストレスおよび痩せ願望が高い者は,ストレスおよび痩せ願望が低い者と比較し,甘味感受性が高かった。ストレスおよび痩せ願望が高い者は,ストレッサーに対処するため糖分を欲し,甘味に対する肯定的な態度が強まることで甘味感受性が高くなる可能性が示唆された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577376031597056
  • DOI
    10.11274/bimi.19.1_37
  • ISSN
    21867232
    21867224
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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