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- 村上 幸史
- 関西国際大学現代社会学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Are quicker replies better? A verification of the “reciprocity hypothesis” in mobile e-mail messages and LINE
説明
<p>携帯メールやLINEのやりとりにおいては,送受信の行為自体が,一種の社会的交換と見ることができる。ただ返信するだけでなく,できるだけ早く返信するという返報の義務の存在からは,返報の速度自体にも価値が置かれていると考えられる。そのため,利用者が相手との不均衡さを感じた場合には,返信速度を調整することによって,相手に合わせた対応をしたり,何らかの意思表示をしているのではないかと推測される。そのため,やりとりの早さは,返信が早い相手には早いが,遅い相手には遅いという「つりあい」が取れた形で現れると考えられる(互酬性仮説)。本研究ではこの仮説を検証するために,メールとLINEに関する調査を行った。その結果,自分と相手の返信速度や文字数の間には高い相関が見られた。また返信の早さは,相手の返信の早さによって違いが見られた。</p>
収録刊行物
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- 実験社会心理学研究
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実験社会心理学研究 62 (2), 80-93, 2023
日本グループ・ダイナミックス学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390577376040802432
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- ISSN
- 13486276
- 03877973
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可