小学校国語科「書くこと」の資質・能力を育てる教科等横断的な学習に関する研究⑴
書誌事項
- タイトル別名
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- A study on cross-curricular learning to nurture the qualities and abilities for writing in elementary school Japanese language classes(1)
- ショウガッコウ コクゴカ 「 カク コト 」 ノ シシツ ・ ノウリョク オ ソダテル キョウカ トウ オウダンテキ ナ ガクシュウ ニ カンスル ケンキュウ(1)
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説明
本論文は,「小学校国語科『書くこと』の資質・能力を育てる教科等横断的な学習に関 する研究」として採択された,科学研究費補助金助成研究(基盤研究(C)22K02538)の 1 年目(令和4 年度)の研究結果をまとめたものである. 内容は,小学校2 年生が国語科「書くこと」の学習と生活科の学習に教科等横断的に取 り組んだ授業を分析した結果である. 分析の結果明らかにできたことは主に以下の4点である. ① 教科等横断的に扱う際には,国語科の資質・能力の習得に要する言語活動の全体が, 他方の教科等に位置づけられる必要がある.「書くこと」においては,題材→収集→構 成→記述→推敲といった過程全体の言語活動が扱えることが望ましい. ② 国語科が教科等横断的な学習に必然性を持って生きるためには,他教科等と同時期に 平行して実施され,目的意識・相手意識が明確になること(プロンプトが立てられるこ と)が望ましい. ③ 「言葉による見方・考え方」は教師から与えられるのではなく,学習の目的や相手(プ ロンプト)に照らして考えたり,学習をふり返って自らの学びの過程を自覚したりして, 他者と協働して獲得することが重要である. ④ 教科等横断的な学習においては,文種が変更されることがある.この場合,変更後の 文種の学習が可能かどうか検討することと,変更前の文種の学習機会を確保することが 重要である.
収録刊行物
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- 秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要
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秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 45 15-24, 2023-03-31
秋田大学教育文化学部附属教職高度化センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390577431254979584
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- NII書誌ID
- AA12777702
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- ISSN
- 24328871
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- HANDLE
- 10295/00006396
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- NDL書誌ID
- 032782381
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可