胆嚢結腸瘻を形成した黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例

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タイトル別名
  • A Case of Xanthogranulomatous Cholecystitis Associated with a Cholecystocolonic Fistula
  • 胆囊結腸瘻を形成した黄色肉芽腫性胆囊炎の1例
  • タンノウ ケッチョウロウ オ ケイセイ シタ オウショク ニクゲシュ セイ タンノウエン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は76歳,男性.腹痛・嘔吐で前医を受診し,腹部超音波検査で胆嚢腫大を指摘され当院に紹介となった.腹部CTで急性胆嚢炎の診断とされ保存的加療で改善した後,待機的胆嚢摘出術目的に当科紹介となった.当科受診時に胆嚢炎症状は認めなかったが,腹部CTで胆嚢炎増悪を認め,MRIで胆嚢と肝彎曲部横行結腸に瘻孔が疑われた.胆嚢炎および胆嚢結腸瘻の診断で,絶食・抗菌薬加療後に開腹手術を施行した.胆嚢と横行結腸との間に瘻孔形成を確認し,胆嚢亜全摘術,横行結腸部分切除術を施行した.術後は合併症なく経過し,術後15日目に退院した.病理組織学的検査で黄色肉芽腫性胆嚢炎と診断された.胆嚢結腸瘻を伴う黄色肉芽腫性胆嚢炎は非常に稀であり,若干の文献的報告を加え考察する.</p>

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参考文献 (3)*注記

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