早い!安全!高再現性!L&Wの紙試験技術

書誌事項

タイトル別名
  • Speedy! Safety! High Repeatability! ABB L&W Reliable Paper Testing Technology
  • ―L&W New Testing Method Provides New Quality Management Way―
  • ―新しい測定技術を用いた品質管理の改善―

抄録

2050年までのカーボンニュートラルな日本にするために,産業界全体への生産プロセスの改善・転換のプレッシャーが年々強くなっている。また日本,そして素材産業ならではの問題として,人口の減少,魅力的なIT産業への人材流出により,素材産業は優秀な労働力を確保することが難しい状況にある。また団塊世代の退職時期が近付くにつれ,技術の継承が急務となりつつある。一方で,「紙」は人に,そして環境に優しい最良の材料であり,近年の脱プラスチックの流れと新素材への期待から,今後多くの可能性を秘めた材料でもある。ABBは上記のようなお客様の課題に対し,複数のアプローチを行っている。<br>本稿では「簡単な操作,かつ高精度な単体試験機」というアプローチのうち,現在従来規格として使用されていない光学式平滑度試験機 L&W Optitopo,並びにCMTの新たな手法であるS-testerについて紹介する。<br>L&W Optitopoは従来の空気式,触針式では測定出来ないより細かな凸凹を測定することで,印刷前の紙/板紙の印刷結果を予測し,印刷前に不良品判定を可能にし,またプロセス改善の是非の判断を行うことが可能になる。<br>L&W Sテスターは,従来のCMT法における試験片の初期圧壊に相当し,変形を評価するために重要な弾性限界を迅速かつ高精度で測定する。測定時間が短縮されることで,測定頻度を向上させ,品質改善のためのフィードバックを可能にする,あるいは測定時間を短縮することで,コスト削減を促進することが可能になる。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 77 (4), 329-333, 2023

    紙パルプ技術協会

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