表面下散乱を考慮した蛍光現象のスペクトラルレンダリング

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  • Spectral Rendering of Fluorescence on Translucent Materials

抄録

波長依存性の高い蛍光現象を表現するためには光のスペクトルを考慮してレンダリングを行う必要がある.さらに,蛍光物質を含有した半透明媒質では表面下散乱を考慮した蛍光現象のレンダリングが必要となる.本論文では大域照明環境下における表面下散乱を考慮した蛍光現象のスペクトラルレンダリング手法を提案する.提案手法では,蛍光現象の物理的特性に基づきPPPM(確率的漸進的フォトンマッピング)法を用いてレンダリングを行う.光の成分を蛍光,単散乱光,多重散乱光の3成分に分けてフォトンマップに格納することにより,表面下での光の散乱・吸収を考慮した蛍光現象を表示する.計算効率化と表面下からの光の出射点を確率的に決定するために新たにフォトンパワーテーブルを導入する.提案手法を用いて蛍光物質を含有した半透明媒質をレンダリングし,その有用性を示す.

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