Classification of Discourse among Cancer Patients Participating in a Patient-Led Support Group:With a Focus on House-bound Cancer Patients

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  • 患者主導型がんサロンに参加するがん患者の話題の類型化―在宅で生活するがん患者に焦点をあてて―
  • カンジャ シュドウガタ ガン サロン ニ サンカ スル ガン カンジャ ノ ワダイ ノ ルイケイカ : ザイタク デ セイカツ スル ガン カンジャ ニ ショウテン オ アテテ

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本研究の目的は,患者主導型がんサロンに参加しているがん患者の会話を基に話題を抽出し類型化することにより,在宅で生活するがん患者の悩みや日常の生活の課題を明らかとすることにある。参与観察の結果,がん患者の話題は話題件数105件,種類数84種となった。新たな類型化の分析方法によりがん患者の話題の類型化は,42中分類の類型を得た。日本対がん協会(2016)などの定義の11大分類に,新たに3大分類を追加,再構成することで14大分類の類型を得た。新たな3大分類「肯定的な心情」「同病者との交流」「地域における同病者同士の配慮」は,専門職が行う相談業務の11大分類にはなかったことから患者主導型がんサロンの特徴や効果を示した。またがん患者の話題は, 同病者同士だからこそ話せる生活者としての悩みや日常生活の吐露が観察された。患者主導型がんサロンには専門職のインフォームド・コンセントに基づいた医療や社会資源の情報では補うことができない,がんという経験を通し,病気とともに歩むための生活上の創意工夫など,同病者同士の経験による知の共有と蓄積の活用という同病者支援ならではの支援機能が示唆された。

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