『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における<記憶>の発見 : <街>から<世界の終り>へ

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  • 『 セカイ ノ オワリ ト ハードボイルド ・ ワンダーランド 』 ニ オケル<キオク>ノ ハッケン : <マチ>カラ<セカイ ノ オワリ>ヘ

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説明

本稿は、村上春樹の「街と、その不確かな壁」と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を比較した上で、後者の再評価を試みたものである。それによって影・心・記憶の新たな関係性が結末を逆転させることと、個人の再生をもたらす記憶の動的メカニズムとを解明した。その上で「街と、その不確かな壁」が、街のアンチユートピア性を露わにする物語であるのに対して、『世界の終り』は、アンチユートピアで生き延びる道を示す物語であると結論づけた。

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