当院におけるCOVID-19妊婦21例の分娩転帰

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  • Obstetrical outcome of 21 cases of COVID-19 pregnant women in our hospital

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抄録

<p> 2019年12月以降,COVID-19の世界的な流行は本稿執筆時点でも衰えることなく続いている.刈谷豊田総合病院(以下,当院とする)は愛知県刈谷市に位置し,衣浦東部保健所の管轄区域(刈谷市・高浜市・安城市・知立市・碧南市・みよし市)と西尾保健所の管轄区域(西尾市・幸田町)のうち西尾市のCOVID-19妊婦対応を担っている(図1).管轄範囲の総人口は約76万人である.今回我々は2020年8月から2022年9月までの期間,当院で経験したCOVID-19妊婦の症例を後方視的に検討した.</p><p> 隔離期間中の当院での出産は21例であった.経腟分娩例は第2-5波までは出産3例中0例であったが,第6波では7例中1例,第7波では11例中8例であった.分娩方法に関わらず新生児感染や対応した医療スタッフへの感染は生じず,施設の医療体制が許せば十分な感染予防を行うことで安全に経腟分娩を行うことができると考えられた.</p>

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