皮膚カロテノイドスコアと自己申告による野菜摂取皿数の関連

  • 外園 海稀
    前お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
  • 佐藤 清香
    お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
  • 赤松 利恵
    お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系
  • 鮫島 媛乃
    前お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Skin Carotenoid Score and Self-reported Number of Vegetable Dishes Consumed
  • ヒフ カロテノイドスコア ト ジコ シンコク ニ ヨル ヤサイ セッシュザラスウ ノ カンレン

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抄録

<p>【目的】日本における栄養教育での皮膚カロテノイド(SC)スコアの活用に向けて,日本人のSCスコアと野菜摂取皿数の関連を検討する。</p><p>【方法】2020年6月~11月,日本国内の企業など19施設から551人を対象に,SCスコア測定と質問紙調査を実施した。t検定,一元配置分散分析を用いて属性,食品摂取状況ごとにSCスコアを比較した。その後,単回帰分析にてSCスコアと野菜摂取皿数の関連を検討した。</p><p>【結果】解析対象者520人(解析対象率94.4%)のSCスコア平均値(標準偏差)は377(109)であった。SCスコアは野菜摂取皿数が多い者,女性,60歳代以上,非喫煙者,および果物,野菜ジュース,青汁,サプリメント摂取ありの者で高かった。単回帰分析の結果,野菜摂取皿数が多いほどSCスコアが高く(p<0.001),単回帰式はSCスコア=22.6×野菜摂取皿数の代表値+324で表された。また,属性や野菜以外の食品摂取状況を調整しても,野菜摂取皿数はSCスコアに影響していた(p<0.001)。</p><p>【結論】SCスコアが高いほど野菜摂取皿数は多く,野菜の摂取状況の指標としても使用できることが示唆された。単回帰分析で得られた回帰式によって,SCスコアを用いて野菜摂取皿数を推定することが可能となったことから,今後の栄養教育における活用が期待される。</p>

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 81 (2), 93-100, 2023-04-01

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (23)*注記

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