日本の異世代ホームシェアの実態とそれぞれの世代に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • The current situation of intergenerational home sharing in Japan and its effects on each generation
  • ニホン ノ イセダイ ホームシェア ノ ジッタイ ト ソレゾレ ノ セダイ ニ アタエル エイキョウ

この論文をさがす

抄録

本研究は、異世代ホームシェアを実践する当事者たちへのインタビュー調査を通じて、日本の異世代ホームシェアの実態とそれぞれの世代に与える影響について明らかにすることを目的とした、研究対象は、京都府が推進する異世代ホームシェア事業である「京都ソリデール」を利用する当事者21名(高齢者13名、若者8名)であった。得られたデータをBERELSONの内容分析の手法を用いて分析した結果、294の記録単位から、異世代ホームシェアが高齢者に与える影響として【活動・交流の機会が生まれる:32.1%】や【心理的な安定が得られる:20.1%】など8つのカテゴリと、若者に与える影響として【新しい学びの機会が得られる40.7%】や【活動・交流の機会が生まれる:17.8%】など6つのカテゴリが抽出された。本研究の結果、当事者たちの多様な同居形態などが明らかとなり、また、異世代ホームシェアが高齢者の社会的孤立を解消または和らげ、世代継承性を育むことなどが示唆された。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ