信濃川水系の流域都市を対象とした誘導区域指定と豪雨災害の関係性

書誌事項

タイトル別名
  • DESIGNATION OF INDUCTION AREA AND HEAVY RAINFALL DISASTERS IN CITIES OF THE SHINANO RIVER BASIN

抄録

<p>立地適正化計画における誘導区域指定は各都市の裁量に依存しており,誘導区域に災害リスクを含む都市が多い.実際に誘導区域内で被害が生じたことから,本研究では誘導区域指定による災害リスク低減を目指し,居住誘導区域への人口集約度,可住地と居住誘導区域の災害リスクの差異,浸水被害による誘導区域内外の人口と地価の変動を分析した.その結果,今後の居住誘導によって浸水深3.0m以上の浸水被害にあう人口割合の増加が懸念される都市等が明らかとなった.また浸水被害がなかった居住誘導区域とは異なり,浸水被害にあった居住誘導区域では人口減少や地価の下落が確認され,災害リスクを除いた居住誘導区域指定のメリットが示唆された.さらに居住誘導区域内において浸水深等の指標を用いた集約の優先度設定なども重要であると考えられる.</p>

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