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抄録
<p>【背景】肩関節傍関節唇嚢腫は,後上方関節唇近傍の棘窩切痕付近に発生し,肩関節痛や脱力感などの多彩な症状を呈し,肩甲上神経麻痺の原因となる.今回,我々は烏口肩峰靭帯直下の関節窩前上方部に生じた関節唇嚢腫に対して鏡視下手術を施行したテニス選手の1例を経験したので報告する.【症例】32歳男性右利き.テニスのサーブの素振り時に右肩痛出現し,疼痛が持続するため,当院受診.MRIにてSLAP損傷及び肩関節傍関節唇嚢腫を認め,鏡視下関節唇縫合術及び嚢腫切除術を行った.【結語】傍関節唇嚢腫は,関節窩後上方部のSLAP病変に起因し,棘窩切痕付近に発生することが多いが,本症例は,後上方のSLAP病変部と通じる瘻孔を通して,棘上筋と肩甲下筋の間の前上方に存在し,同部の表層にある烏口肩峰靭帯と二次性インピンジメントが生じることで痛みを発症していた.同部での発生は非常に珍しく,鏡視下での切除術により症状は軽減し良好な結果が得られた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (1), 66-70, 2023-03-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390577598075022592
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可