青森県内小学校におけるスピーキングパフォーマンス評価の実態と課題

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タイトル別名
  • The Investigation of Issues of Speaking Performance Evaluation in Elementary Schools in Aomori Prefecture

抄録

<p>本研究の目的は,青森県内小学校が令和3年度に行ったスピーキングパフォーマンス評価の実態と課題を明らかにし,その解決策を探ることである。調査の結果,課題として,パフォーマンス評価が指導者と児童が個別に行うテスト形式ではなく全体で行う言語活動の見取りを代替としている場合が多いこと,パフォーマンステストの回数が指導者によって大きな差があること,評価計画やルーブリックの作成率が低く計画的かつ適切な評価が行われているのかという懸念があること,パフォーマンステストの評価で重視する観点は発話内容やジェスチャー,表情などの非言語的方略,声の大きさや聞き取りやすさなどが上位で,発音やプロソディはあまり重視されていないこと,テスト機会や場所の確保の問題,正確で公平な評価への不安等が挙げられた。このように,指導者によってパフォーマンス評価の実施に大きな差があり,評価が適切に行われていないと推測される現状は,今後児童の英語力や意欲・態度にも差が出ることにつながる懸念があるため,その改善が急務であり,その解決策として,小学校教員が実際にパフォーマンス評価の経験を積む等,教員の資質・能力の向上を図る実践的な研修が有効であると考えられる。併せて,学校や教育委員会もパフォーマンス評価の時間や場所を確保できるよう労働環境の改善を図る解決策を講ずる必要があると考える。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577598081616384
  • DOI
    10.57539/telesjournal.43.0_84
  • ISSN
    27585514
    13462504
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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