ハワイと日本を結ぶ世代間交流e-ラーニング・プログラム

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タイトル別名
  • An Intergenerational E-learning Program Connecting Hawai`i and Japan

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抄録

2010 年にChaminade 大学の世代間センターはイ ンターエクスチェンジ有限会社と共同で「電子メール による指導型コミュニケーション」(EMC)というe - ラーニングプログラムを開始した。このプログラムの 主な目的は、ハワイの高齢者ボランティアと千葉県の 大学生を繫なぎ、学生の書いた英文を電子メールの交 換により添削するものである。 EMC プログラムは、指導者と学生がお互いに興味を 持つ話題の文章化を奨励している。 最初のプログラムでは、2010 年4~7 月に12 週間以 上にわたって、週一回のペースで通信が行われた。2011 年末まで、41 人の指導者と72 人の学生がプログラム に参加した。 学生の自己評価では、英語でのコミュニケーション がより快適になってハワイのボランティア達と交流す ることができ、楽しかったとプログラムを評価してい た。一方、ボランティア達は、日本の文化や日常生活 について深く知る機会を楽しみながらも、学生達の英語力の上達に目をみはった。 その他にも、2 か所で同様のプログラムが試行され た。その一つにハワイにある「Seagull Schoo(l 幼稚園)」 の教師と日本にある英語を特訓する幼稚園の教師との 通信があった。このプログラムでは日本の教師達の英 語力向上に焦点を当てるのではなく、文化に根ざした 体験や教育手法、世代間交流の充実を図ろうとした。 その成果は十分なものであった。 このようなプログラムは、ハワイの高齢者ボランテ ィアと若い日本の大学生等が充実したコミュニケーシ ョンをとる事ができる世代間交流プログラムの一例で あると明言できるだろう。

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