後方重心位でのスクワット動作は前脛骨筋の筋活動を増大させる

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  • Posterior Located Center of Gravity Increases Tibialis Anterior MuscleActivity during Squat

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抄録

<p>本研究の目的は,スクワット動作における前後重心位置の違いによる前脛骨筋の筋活動の変化を検討することであった。健常大学生17名を対象とし,スクワット動作における前脛骨筋,ヒラメ筋,大腿直筋の筋活動を計測した。スクワット動作は,重心動揺計上で重心位置を確認しながら,前方重心,中間重心,後方重心の3条件で実施した。前脛骨筋の筋活動は,前方重心と中間重心の間には差がみられなかったものの,前方重心および中間重心と比較し,後方重心で有意に増大した(p<0.01)。ヒラメ筋および大腿直筋の筋活動は,重心位置の違いによる差はみられなかった。これらの結果から,スクワット動作において重心が後方へ移動することで,前脛骨筋が強く活動することが明らかとなった。ゆえに,前脛骨筋の筋活動は,特別な機器がなくとも,素早く簡便にスクワット動作時の後方重心を判断する指標となりうることが示唆された。</p>

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