禁煙のためのHealth Promoting Hospitals and Health Services(HPH)活動が病院職員の喫煙率とタバコに対する意識に及ぼす影響

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  • Effect of HPH activities for tobacco control on smoking rate and perception of tobacco-smoking among hospital employees

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抄録

<p>【目 的】 病院で禁煙のためのHPH(Health Promoting Hospitals and Health Services)活動を行うことで職員の喫煙率が低下するあるいはタバコに対する意識が改善するかどうかを調べること。<br>【方 法】 日本HPHネットワークに加盟する病院のうち介入群として4病院、対照群として6病院に依頼し、2019~20年度のすべての職員(2,069名)を対象にした。介入群では、患者・地域・職員を対象にした禁煙のためのHPHプログラムを行った。研究開始前と終了時の喫煙率の変化を主要アウトカム、加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND)のスコアの変化を二次アウトカムとした。<br>【結 果】 介入群(786名)の喫煙率は9.5%から8.4%、対照群(1,283名)の喫煙率は10.1%から9.0%と有意な低下はみられなかった。介入群のKTSNDスコアは中央値12(四分位範囲:8~16)から12(8~16)と変化なく、対照群のKTSNDスコアは12(7~16)から12(8~16)と有意に上昇していた(P=0.001)。<br>【結 論】 禁煙のためのHPHプログラムによって病院職員の喫煙率とタバコに対する意識に変化はみられなかった。</p>

収録刊行物

  • 日本禁煙学会雑誌

    日本禁煙学会雑誌 18 (1), 13-18, 2023-04-13

    特定非営利活動法人 日本禁煙学会

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