数式処理システムを利用した等式の性質の指導に関する研究

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  • スウシキ ショリ システム オ リヨウ シタ トウシキ ノ セイシツ ノ シドウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

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新型コロナの影響により,今日の中学校教育現場におけるICT機器は生徒一人1台の環境が整備されたといっても良い。しかし,数学教育におけるICT利用はまだまだ少ない。1990年代からグラフ電卓を利用した数学教育の実践研究は行われていたが,教育環境整備,機器の普及の問題等もあり未だ十分にはICTを活用した数学教育が行われているとはいえない。本研究は,中学1年生における1次方程式の指導にICTを利用した指導を取り入れた。中学1年生に数式処理システム(Computer Algebra System,以下CAS)を利用した等式の性質の指導を行うことが,等式の性質に関する理解と方程式を解く計算能力の向上に効果があるのではないかという仮定の下で検証を行った。その結果,方程式を解く際の「移項」の概念を理解するのに,等式の性質が関わっていることをきちんと理解できていることが確認できた。一方,単純に方程式を解く計算問題については有意な差は見られなかった。

論文 / Articles

source:Josai Teacher-Training Course Center Review

identifier:JOS-2433541X-0702

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