低密度植栽を行った樹齢32年のヒノキの成長量と非破壊試験による強度性能

DOI
  • 渡辺 靖崇
    広島県立総合技術研究所 林業技術センター
  • 涌嶋 智
    広島県立総合技術研究所 林業技術センター
  • 山本 健
    広島県立総合技術研究所 林業技術センター
  • 上野 康史
    林野庁近畿中国森林管理局森林整備部
  • 細川 博之
    林野庁近畿中国森林管理局広島北部森林管理署
  • 阿部 良文
    林野庁近畿中国森林管理局広島北部森林管理署
  • 清水 康平
    林野庁近畿中国森林管理局広島北部森林管理署
  • 山本 伊織
    林野庁近畿中国森林管理局広島北部森林管理署

書誌事項

タイトル別名
  • Growth and strength performance of 32 years old Japanese cypress under low-density planting by non-destructive test

抄録

<p>近年、主伐の増加が予想される中で、主伐後の再造林を低コストで効率的に行うための選択肢の一つとして、「低密度植栽技術」の導入が期待されている。低密度植栽による施業コストや成長に与える影響についてはいくつか調査事例はあるものの、材質に与える影響を調べた事例は少ない。そこで本研究では、低密度(1,000本/ha区、1,500本/ha区)及び中密度(3,000本/ha区)植栽が実施されている広島県神石高原町篠原山国有林にあるヒノキ林にて材質調査を行った。調査方法としては、立木状態でのFAKOPPによる応力波伝搬速度の測定(各試験区ごとに5本測定)と、各試験区より3本、合計9本の立木を伐採し、各立木より、長さ1.3m(小試験体採取用)を1本、2.0m(節径比測定用)を2本の合計3本の丸太(丸太の全数27本)を採取し縦振動法による動的ヤング係数の測定を行った。FOKOPPの測定結果および縦振動法による動的ヤング係数の測定結果では3つの試験区で有意な差はなかった。以上の結果からは、本研究では非破壊での材質調査の結果しかないものの、低密度植栽と中密度植栽では材料強度に与える影響には差がないという結果となった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740951742592
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_192
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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