赤津研究林白坂小流域における最近23年間の森林変化

DOI
  • 澤田 晴雄
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Forest changes in the Shirasaka Experimental Watershed of the Akazu Research Forest in these 23 years

抄録

<p>東京大学生態水文学研究所赤津研究林の白坂小流域(2.67ha)内に1998年から固定試験地の設置を開始した。毎木調査は20m×20mの区画を一つの単位として20区画(面積は計0.8ha)を選び1999年に実施した。その後の毎木調査は2007年、2014年、2022年に実施した。毎木調査は地上から1.3m部の幹の直径が5.0cm以上の木本種を対象木とし、番号札を付け樹種と胸高直径を記録した。以降の調査では対象木の生死確認、外周長の測定、新規対象木の追加を行った(対象木は外周長が15.0cm以上)。調査した外周長は直径に換算し、直径が5.0cm以上の調査木のみを集計した。その結果優占種は、1999年のBA割合順にコナラ25%、ヒノキ20%、アカマツ19%の3種であったものが、23年後の2022年にはヒノキ33%、コナラ20%の2種となり、アカマツはマツ枯れのため3%へと大きく減少していた。コナラは2007年に27%までBA割合を増したが2009年から始まったナラ枯れにより2014年には20%までBA割合を減らしていた。1999年以降本数が大きく増えた樹種はサカキ、ヒサカキ、ヤブツバキの3種であった。今回は1999年の結果から予測した25年後の森林の変化が実際にはどうなったのかを比較して検討する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740951777280
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_162
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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