森林斜面における土壌水分変動モデルの作成と精度の検証

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タイトル別名
  • Development and validation of a soil moisture variability model for forest slopes

抄録

<p>より正確な洪水・土砂災害の予測のために,長期流出モデルや土壌水分変動モデルの開発が必要になる。それらのモデルは,深部の水分動態や蒸発散を考慮することや,現場で活用するために比較的単純な構造を持つことが必要とされる。しかし,条件を満たすようなモデルは作成されていない。本報告では上述の条件に加え,長期流出モデルにも発展可能な土壌水分変動モデルを作成し,そのモデルの精度の検証を行った。本モデルは土壌吸引圧を観測している森林斜面の土壌水分変動をモデル化することを目指した。モデルの構造はタンクモデルの考え方に基づいて決定し,深さ10,30,50,70cmでの土壌吸引圧の観測値を鉛直方向に連結させた4段のタンクで再現した。また,モデルの精度の検証は,以下の2つの方法を用いて行った。</p><p>(1)モデルを異なる2つの期間において作成して比較する</p><p>(2)モデルで算出した浸透量とダルシー則より算出した浸透量を比較する</p><p>モデルの作成と精度の検証の結果,ダルシー則の適用方法等に問題が見られたため,再検証の必要性が示された。一方で,本モデルは多様な降雨パターンにおいて良好な再現性が得られたため,予測モデルとして実用化できる可能性が示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740951778176
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_183
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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