山梨県南部町における公民連携木質バイオマスガス化発電とバイオ炭活用構想

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タイトル別名
  • Concept of Bio-Charcoal utilization by Gasification in Nanbu, Yamanashi

抄録

<p> 山梨県南部町では、2021年より公民連携木質バイオマスガス化発電事業を実施し、豊富な森林資源の有効活用と適切な森林管理へと展開してきている。木質バイオマスガス化発電は、地域密着型および資源の適応性に優れているが、売電および熱利用、残渣の活用がビジネス展開には必要不可欠である。そこでFIT制度を活用し環境的な付加価値を高めた売電や残渣の炭をJ-creditを活用したバイオ炭によりさらなる環境ビジネス展開を実施し、地域環境だけでなく地球環境保全へと発展させてきている。本報告では、バイオ炭活用構想について、ステークホルダーとそれぞれの関連や役割について確認し、将来展望を踏まえた自立した地域産業の展開について考察した。地域の森林管理、素材生産や販売は、南部町森林組合および3社の林業事業体によって主体的に実施してきている。急峻な地形や木材価格の低迷により林業経営が困難となり、森林所有者の森林管理や資源利用に関する意識が低下し、間伐等の遅れは地域環境の悪影響へと展開してきている。そうした中で、地域の活性化と環境保全は重要であり、当事業が地域環境だけでなく、地域社会におよぼす影響は大きいと考えた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740951845632
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_258
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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