石川県における早生樹の成長量比較試験-4樹種による検討-

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タイトル別名
  • Comparative study of growth rate of fast growing trees by 4 tree species in Ishikawa Prefecture

抄録

<p>全国的に針葉樹人工林が主伐期を迎え、森林資源の持続的な利用の観点から、伐採後の再造林の推進が望まれている。そのような中、20~30年という比較的短い期間で木材としての利用が見込める早生樹が、造林樹種としての選択の可能性も要望されている。しかし、早生樹の本格的な研究等の開始から日が浅いこともあり、育苗、植栽立地、施業体系等については不明な点が多く、試験研究情報も一元的には整理されていない。そこで本研究では、特に日本海側の気候である石川県の今後の再造林樹種を検討することを目的に、早生樹とされるセンダン、コウヨウザンに加え、比較としてスギ、クヌギの4樹種を植栽し、成長を調査した。試験地は石川県小松市にある標高約40mの耕作放棄地で、令和2年10月にそれぞれ45本ずつ植栽し、1成長期ごとに成長量を記録した。その結果、センダンの年平均成長量は約98cmで、他3樹種に比べて有意に大きい結果となる一方、コウヨウザンの年平均成長量は約46cmで、スギやクヌギに比べて有意に小さい結果となった。この結果から、少なくとも今回の試験地の環境条件下では、コウヨウザンよりもセンダンの生育に適していると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740951880448
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_349
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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