低コストな土圧の多点同時計測システムの開発
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of low-cost multi-point simultaneous measurement system for soil pressure
説明
<p>森林作業道作設指針(林野庁2021)において,「根株や末木枝条などの有機物を盛土路体に完全に埋設して路体を構築することは,盛土崩壊を引き起こしたり,路体支持力を損なう恐れがあるため行わない。」とされている。しかし現実には,盛土内に林地残材が混入または意図的に埋設されることがある。盛土内の異物が崩壊を引き起こしたり,路体支持力を損なう原理について,異物周辺の土が十分に締固められないという仮説が考えられる。このことを検証するため,異物が埋設された状態とそうでない状態における盛土内の土圧分布を明らかにする必要がある。しかしながら,市販の土圧計は高価であり,多点計測は容易でない。そこで本研究では,入手しやすく安価な素材を用いた土圧の多点同時計測システムの開発を目的とする。計測部材は,価格が安く,マイコンを用いたシステム開発が可能で,マイコンのチャンネル数だけ接続が可能であることから,圧力センサを用いる。ヒステリシスやドリフトの検証試験を行い,センサの性能を明らかにし,それに基づいた計測システムの運用方法を構築する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 567-, 2023-05-30
日本森林学会