絶滅危惧種オキナワセッコクの自生地と森林環境

DOI
  • 阿部 真
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園
  • 安部 哲人
    日本大学生物資源科学部
  • 阿部 篤志
    沖縄美ら島財団総合研究センター
  • 高嶋 敦史
    琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター
  • 宮本 麻子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 齋藤 和彦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 小高 信彦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所

書誌事項

タイトル別名
  • Natural habitat and environment of <i>Dendrobium okinawense</i>, an endangered epiphytic orchid in Yambaru.

抄録

<p>大型の着生ラン、オキナワセッコク(Dendrobium okinawense Hatusima et Ida)は、世界自然遺産の一部として登録された沖縄島北部やんばる地域を代表する固有種のひとつである。森林伐採や乱獲のために激減したとされ、環境省と沖縄県が絶滅危惧種(それぞれIB類、IA類)に指定する。この野生株の分布から適切な保護・回復のために有効な森林管理を検討し、これまでに、本種が成熟林に依存し着生木(ホスト)樹種の選好性があること、また、野生株の多くは国立公園の整備に伴い保護区域に含まれるようになったことを明らかにした。本報告では、2015年から2021年までに確認した400近い生育地点を整理し、本種の自然分布に求められる環境条件を解析する。伐採や盗掘のリスクを抑えつつ適切な林分配置を誘導することにより、野生株の効果的な回復が期待できる。研究は(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(課題番号4-1503及び4-1804)の支援を受けた。また、環境省の調査資料(やんばる地域希少植物生育状況調査、平27∼28)の提供を受けた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740952105728
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_656
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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