森林所有者の伐採や林地売買に及ぼす要因の日墺比較
書誌事項
- タイトル別名
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- A comparative study of factors affecting on harvests and forest transactions between Austrian and Japanese forest owners
抄録
<p>オーストリアのシュタイヤーマルク州林業協同組合連合会組合員と熊本県阿蘇森林組合の組合</p><p>員を対象として、昨年度までに実施したアンケート調査結果から、前者の所有規模は後者の</p><p>約2倍だが、1カ所の平均林分規模は4倍以上と大きく異なった。また、60才未満の組合員の割合は、前者の83%に対して、後者は9%と大きく異なった。これらの背景を明らかにするために、オーストリアにおいて組合員を対象とした聞き取り調査を行った。その結果、①シュタイヤーマルク州の自伐林家では、丸太販売の売り上げが全て収入となり、林業収入のウエイトが大きいこと、②農林業で生計が成り立つような農林地の規模を維持あるいは確保することを、慣習・法制度が促進していること、③農林業年金を満額受給するには農林地を次世代等へ贈与する必要があることなどが上記の要因となっていることが明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 74-, 2023-05-30
日本森林学会