北アルプス南部地域における登山道維持の課題と利用者参加制度

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タイトル別名
  • Issues of maintaining mountain trails in the southern region of the Northern Alps and the visitor involvement system

抄録

<p>我が国の山岳地の登山道は,多様な管理者や民間の協力で維持されている。国立公園内においても,多くの登山道が事業執行をされていない状況で,周辺の山小屋事業者,地域の山岳会,市民ボランティアなどがその維持管理を担っている場合も少なくない。関係機関や自治体から人員や資材,経費が補助される場合もあるが,多くの地域で維持管理の継続が課題となっている。特に民間の山小屋事業者が周囲の登山道の維持管理を実質的に担っている場合,新型コロナウィルス感染症の蔓延による登山者数の減少および宿泊人数の制限により経営が厳しくなり,登山道の維持管理などといった公益的機能の維持が困難になってきている。本研究で対象としている北アルプス南部地域では,2021年秋より,登山者に登山道維持管理への費用負担をもとめる取組,北アルプストレイルプログラムをはじめた。関係者や登山者の関心も高く,2021年9月18日から10月18日までの期間に,約550万円の寄付が集まった。一方で,取組の継続性やより効果的・公平な徴収方法の検討など,課題も多い。取組について協議している検討会の記録と,登山者のアンケート調査からその課題と改善策を考察する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740952175872
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_88
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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