知床国立公園における代替交通手段の有料化に対する利用者の選好把握

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Understanding users' preferences for paid alternative transportation in Shiretoko national park

抄録

<p>知床国立公園では、利用者と野生動物との軋轢や交通渋滞の問題を解決するため、利用が多い一定区間をシャトルバスのみで利用させる新たな取り組みが検討されている。今後の運行体制を検討するため、2022年には知床オータムバスデイズ期間中、はじめてシャトルバスを有料化した。シャトルバスの持続的な運行のためには、料金や待ち時間など運行に関して考慮される要因に関して利用者の意見を把握する必要がある。本研究の目的は、知床国立公園における代替交通手段の有料化に対する利用者の選好を把握し、望ましい運行体制を検討することである。</p><p>  2022年の知床オータムバスデイズ期間に、知床へ訪問した利用者を対象にアンケート調査を行った。シャトルバスの運行に関して考慮される要因として、料金、待ち時間、体験オプションを想定し、回答者の選好の多様性を考慮するため、潜在クラスモデルにより分析を行った。その結果、回答者は選好が同質な三つ集団に分けられた。集団によって料金、待ち時間、体験オプションに対する選好が異なった。得られた結果に基づいて、待ち時間と体験オプションのトレードオフを考慮したシャトルバスの運行体制について考察した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740952177536
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_91
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ