木くず処理のフロー図作成と中間処理施設のCO2排出量推計:茨城県を事例に

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タイトル別名
  • Creation of flow diagram for wood-waste treatment and CO2-emissions estimation for intermediate-enterprises in Ibaraki

抄録

<p>木材のカスケード利用が推進され、木くずの処理方法が重要になっている。木くずのリサイクルには木質ボード等に利用するマテリアルリサイクル(MR)と燃やして発電に利用するサーマルリサイクル(SR)があるが、既往の研究等に木くずのリサイクル方法を解明したものは見当たらない。また、廃棄物処理における環境負荷削減のためには中間処理段階でのCO₂排出量削減が必要と考えられる。そこで、本研究では茨城県産業資源循環協会会員を対象に聞き取り調査とアンケート調査を行い、木くず処理の現状把握、MR率が高い中間処理施設の特徴、施設の規模と廃棄物処理量1t当たりCO₂排出量との関係等の分析を行った。その結果、2021年に木くずの92%が再資源化され、その65%がSR用となり、SR率は上昇傾向だった。次に、MR率が高い施設の特徴に関する相関分析の結果、MR率が高い施設では木くずを受け入れる時点で厳しく選別し、近くにバイオマス発電所があることが分かった。最後に、中間処理施設の年間受入量を処理量1tあたりCO₂排出量で回帰分析したところ、回帰係数は負で有意となり規模の拡大に伴い単位当たりCO₂排出量が減少する結果を得た。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577740952180608
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_76
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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