テモゾロミドの骨髄抑制に対する十全大補湯の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • The usefulness of Kampo medicine (juzentaihotou) for reducing bone marrow suppression caused by temozolomide
  • テモゾロミド ノ コツズイ ヨクセイ ニ タイスル ジュウゼンダイホ ユ ノ ユウヨウセイ

この論文をさがす

抄録

<p>悪性神経膠腫に対する術後導入療法で用いられるテモゾロミド (TMZ) は骨髄抑制のために休薬/中止を余儀なくされることがある。十全大補湯は,一部の固形がんに対する化学療法との併用で骨髄抑制の緩和効果が報告されているものの,TMZとの併用に関する報告はない。そこで今回我々は,TMZ投与中に血球減少傾向がみられた3症例に対して十全大補湯を投与し,その効果を検討した。十全大補湯の投与開始1週間後には平均で好中球数132%,リンパ球数130%,血小板数120%へと増加を認め,3例全てでTMZを休薬/中止することなく導入療法を完遂した。十全大補湯はTMZの骨髄抑制を緩和し,TMZの休薬/中止を回避できる可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ