急性期Pusher症状に対する段階的難易度調整を用いた立位練習がトイレ動作介助量に及ぼす影響

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  • キュウセイキ Pusher ショウジョウ ニ タイスル ダンカイテキ ナンイド チョウセイ オ モチイタ タチイ レンシュウ ガ トイレ ドウサカイジョリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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Pusher症状を認める急性期脳卒中片麻痺患者10症例(年齢77歳:67~93歳)に対して立位練習を実施し,トイレ動作介助量に及ぼす影響について検討した.全ての症例が片麻痺と何らかの高次脳機能障害を呈していた.全症例に応用行動分析学に基づく10段階の難易度調整を用いた立位練習を実施した.介入によって全症例で立位保持能力の改善を認めた.7症例は1人介助でのトイレ動作を獲得した(介入1~15日).3症例は2人介助でのトイレ動作を獲得した(介入5~24日).1人介助でのトイレ動作を獲得した時期の立位段階は6-7,立位点数は75-102点であった.2人介助でのそれは3-5,32-65点であった.1人介助でのトイレ動作を獲得した時期の立位段階,立位点数は有意に高値を示した(p<0.01).今回の立位保持練習は,Pusher症状を認める脳卒中片麻痺患者のトイレ動作介助量を軽減するうえで有用なものと考えられた.

Journal

  • Behavioral Rehabilitation

    Behavioral Rehabilitation 7 (0), 2-5, 2018-03-31

    Society for the Sudy of Behavioral Rehabilitation

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