Analysis of the Impact of Medical-Engineering Collaboration on the Insurance Listing Process for Innovative Medical Devices Requiring New Technical Fee(Category C2)

  • MATSUMOTO Toru
    Cooperative Major in Advanced Biomedical Sciences of Tokyo Women’s Medical University and Waseda University TERUMO Corporation, Regulatory Affairs
  • TAMURA Manabu
    Cooperative Major in Advanced Biomedical Sciences of Tokyo Women’s Medical University and Waseda University
  • MASAMUNE Ken
    Cooperative Major in Advanced Biomedical Sciences of Tokyo Women’s Medical University and Waseda University

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the Impact of Medical-Engineering Collaboration on the Insurance Listing Process for Innovative Medical Devices Requiring New Technical Fee (Category C2)

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説明

<p>本邦において医療機器開発を促進するためには,医工連携のいっそうの推進が重要である.診療報酬における新しい技術料の設定が必要な革新的医療機器(区分C2)の保険収載プロセスにおいても,医学関連学会との組織的な連携があるものと考えられる.本研究の目的は保険収載プロセスにおける企業と学会の連携実態を明らかにし,また学会連携による技術料決定への影響を把握することである.2012年度から2021年度までに区分C1および区分C2で保険収載された医療機器を対象に次の2分析を行った.①保険収載プロセスにおける学会連携の動向を分析調査し,区分C2では適正使用指針等の発出による学会連携が増加傾向にあった.過去10年間の区分C1全数における学会連携品目の占める割合が20%(26/130)に対し,区分C2全数における学会連携品目は63%(72/114)と有意に高かった(p<0.01).②区分C2を対象とし,希望点数に対する最終的な決定点数への反映率に関して,学会連携の有無で2群に分けた群間比較分析を行った.区分C2の前述反映率は,学会連携あり群(n=38)で76%となり,学会連携なし群(n=10)の48%より高かった(p=0.24).以上より,区分C2の保険収載にあたっては企業と医学関連学会の連携が進んでいることが明らかとなった.学会から発出される適正使用指針には詳細な対象患者や使用方法のほか,トレーニングや実施医あるいは施設基準も記載されている.保険収載によって良質な医療が普及する一方,新しい医療技術に関する適正使用のためのトレーニングや基準の策定が重要になっている.本邦における革新的医療機器の開発や保険収載プロセスにおいて,医学関連学会との連携は必要不可欠であると考えられる.</p>

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