S状結腸憩室内に両端が嵌入したヘアピンを腹腔鏡内視鏡合同手術で経肛門的に摘除し得た1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case in Which a Hairpin Stuck in a Diverticulum of the Sigmoid Colon for a Long Time Was Removed by Laparoscopic and Endoscopic Cooperative Surgery
  • Sジョウ ケッチョウ ケイ シツナイ ニ リョウタン ガ カンニュウシタ ヘアピン オ フククウキョウ ナイシキョウ ゴウドウ シュジュツ デ ケイコウモンテキ ニ テキジョシ エタ 1レイ

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抄録

<p>症例は85歳,女性。定期検査の腹部X線検査で骨盤内に線状の異物を指摘された。腹部CT検査でS状結腸の憩室内に嵌まり込む6cm大の高吸収な異物を認めた。腹部症状はなく,画像上も穿孔を疑う所見はみられなかった。緩下剤内服で経過観察されたが,1ヵ月経過しても自然排出されず,消化器内科に紹介された。下部消化管内視鏡検査でS状結腸の憩室内にヘアピンの両端が嵌まり込み,可動性不良な状態であった。抜去時の腸管穿孔のリスクが高く,内視鏡による摘除は困難と判断された。全身麻酔下に腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery:以下,LECS)を行い,腸管損傷なく下部消化管内視鏡でヘアピンを摘除した。今回ヘアピンの両端がS状結腸憩室に長期間陥入し,内視鏡的治療では摘除できない症例に対してLECSで安全に摘除することができたので文献的考察を加え報告する。</p>

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