明石という筋 : 「源氏物語」における帰属意識

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抄録

明石入道、明石尼君、明石の君、明石中宮の四人は「明石一族」と通称される。しかし、彼らは『源氏物語』における「一族」や「族」には該当せず、「一族」や「族」と称されることもない。彼らは物語の中では「筋」と称される。それは、彼らが「筋」というつながりによって成り立っていたからである。彼らは明石の筋というべき存在なのであり、また、その存在は光源氏を対照化し、光源氏の孤独や超越性を浮き彫りにする。

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