ダム湖表水層におけるヒドロキシルアミンの生成起源

  • 引野 愛子
    島根大学大学院総合理工学研究科 島根県保健環境科学研究所
  • 加藤 季晋
    島根県保健環境科学研究所 島根大学エスチュアリー研究センター
  • 管原 庄吾
    島根大学大学院自然科学研究科
  • 林 昌平
    島根大学生物資源科学部 島根大学エスチュアリー研究センター
  • 大谷 修司
    島根大学教育学部 島根大学エスチュアリー研究センター
  • 千賀 有希子
    東邦大学理学部
  • 神門 利之
    島根県保健環境科学研究所 島根大学エスチュアリー研究センター
  • 江川 美千子
    島根大学大学院自然科学研究科
  • 朴 紫暎
    島根大学大学院自然科学研究科
  • 田中 秀和
    島根大学大学院自然科学研究科
  • 清家 泰
    島根大学エスチュアリー研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Production of Hydroxylamine in the Epilimnion of a Dam Lake
  • ダムコヒョウスイソウ ニ オケル ヒドロキシルアミン ノ セイセイ キゲン

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抄録

<p> ダム湖(貯水池)の有光層において,植物プランクトン量の指標であるChl-aの増加と同時にヒドロキシルアミン(NH2OH)が高濃度に蓄積するという現象を発見した。そこで,植物プランクトンによるNH2OH産生の有無を調べるために,ダム湖から分離されたシアノバクテリアの単一無菌株を用い,培養による検討を行った。その結果,Chl-aの増加に伴うNH2OHの増加が確認され,シアノバクテリアによるNH2OHの生成が明らかになった。この結果より,夏のシアノバクテリアの優占時に有光層で検出されたNH2OHがシアノバクテリアに起因することが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 陸水学雑誌

    陸水学雑誌 83 (2), 131-140, 2022-05-25

    日本陸水学会

参考文献 (30)*注記

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