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- 申 琪榮
- お茶の水女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Making Sense of Gendered Covid 19 Crisis Through Social Reproduction Theory
説明
<p> 本稿はコロナ禍で明らかになった社会的再生産領域の危機の実態を体系的に理解することを目的とする。生産・再生産領域を一つの体系的な資本主義システムとして理論化した「社会的再生産理論」(Social Reproduction Theory: SRT)を手かがりに、コロナ禍で顕著になった危機は、すでにその前から蓄積されていたジェンダー化されたグローバル資本主義社会の弊害の必然的な帰結であり、再生産能力の枯渇はパンデミック禍以前からもたらされていたことを確認する。そして移民労働者を受け入れて社会的再生産コストを抑えてきた欧米と比べて、日本は自助への促しと自国の根強いジェンダー秩序に依拠して社会的再生産の危機に対処してきたことを指摘し、それゆえ危機を解消するためにはジェンダー関係の抜本的な変革が不可欠であることを論証する。</p>
収録刊行物
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- 年報政治学
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年報政治学 73 (1), 1_35-1_52, 2022
日本政治学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390577928657325056
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- ISSN
- 18843913
- 18843921
- 05494192
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可